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地下室ブログ

板橋にある地下スペース「アートスタジオDungeon」で開催する展覧会やイベントの情報を発信します。

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動画公開

千田泰広さんが撮影した記録動画を公開します。
尺は3分半ほどです。





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作品紹介

この展覧会は参加作家である中島崇さんの企画によるものです。
たぶん地下室というロケーションからまず特殊照明家の市川平さんを思いつき、さらに市川さんの動く照明と組み合わせるべき作家を考えたのだと想像されるのですが、中島さんの炯眼はなによりそれぞれの資質を見極めたこの人選にあり、各作家の持ち味が見事に活かされた展覧会となりました。

アンビエントな展示の妙味を、写真や言葉でうまく伝えるのはむつかしいものの、一通りざっとご紹介しますと、


■市川平「ロウソク×プトレオマイオス号」
各作品に照明装置を提供した市川さんの、これは単独の作品。
火のついた蠟燭をLEDの灯りで照らしてその影を壁面に映すといういたってシンプルな仕かけながら、物質ならざる炎という現象の影をかつてこれほどちゃんと見たことがなく、その幻のような幽さは得もいわれぬ神秘的なものでありました。





■竹中美幸「光. 闇. 芋.」
竹中さんは色とりどりに感光させた35ミリフィルムを素材にしており、フィルムを透過した多彩な光が壁や天井に映し出されます。
タイトルにある「芋」は、シュヴァンクマイエルの『地下室の怪』という映画に由来するそうで、感光させるとき実際にフィルムの上にお芋を置いてみたりしたらしく、その痕跡はくっきりと残っています。






■千田泰広「Light print D」
回転する照明の動きにつれて、床に散りばめられた鏡の破片が、その光を壁に反射させます。一見ランダムのようでいて、鏡の配置は周到に計算されており、CGと見紛うイメージが投影されます。




■千田泰広「0.04」
天井から吊るされた装置の直径2ミリ程の穴から間歇的に水滴が垂れるようになっていて、その穴の内側から強烈な光を当てることで、水滴がレンズとなり、どこか宇宙的で不思議な像を床面に作り上げます。これは千田さんの単独の作品。





■中島崇「VALVE」
幕のように一面に張り渡されたストレッチフィルムの前を、市川さんの照明が水平に往還することで、その影がカーテンを引いたようになめらかにスライドします。
中島さんはストレッチフィルムという素材を熟知しており、何層にも重ねることで、細密で存在感のある陰影を生み出しています。






イベントのお知らせ

最終日の24日に、サックス奏者の舩橋陽さんなどをお招きしてライブ・イベントやります。

今回の展示は、静寂の中、長いこと佇んでじっくりと作品を鑑賞される方が多いのですが、もし音楽が流れていたら、もっと違う表情を見せてくれるのではないかと思わせるところがあり、このライブ演奏が場にどんな変容をもたらすのか、かなり興味をそそられます。

「影炎 Mirages」展 closing live
噪音の器と気鳴の筒

2017年9月24日(日)
17:00 start
料金 : 投げ銭制

【演奏】
trio in quartet solo
舩橋 陽



Bar「Dungeon」も好評営業中。
国旗をイメージして、千田さんが考案したオリジナルカクテル「オーストリア」もぜひ。







Bar「Dungeon」はじめました。

設営におよそ3日間かけて、4人の作家が地下室に作りあげたのは、光と影が織りなす精妙にして繊細な世界でした。

物を作るというより場をアレンジするという感覚に近いような印象で、しかしこの展覧会の味わい深さについては、贅言を弄するよりも、実際にこの場に身を置いて、体験してもらうほかなさそうです。

会期中は終日、Bar「Dungeon」を営業致します。

バーテン経験のある参加作家がカウンターに入り、美味しいお飲物とお摘みをとりそろえて、皆さまのお越しをお待ちしております。

グラスを傾けながら、外界とは異なる時間の流れに身を委ねてみては如何でしょうか。





「影炎 Mirages」展

9月の地下室では、市川平さん、竹中美幸さん、千田泰広さん、中島崇さんによる現代美術の4人展を開催します。

プランの詳細はまだわからないのですが、単なるグループ展としてそれぞれの作品をセパレートに展示するのではなく、表現スタイルも様々な各作品を、おそらくは市川平さんのキネティックな照明が照らし出すことで、陰翳に満ちた空間に統一感を醸成させる、そんな緩やかなコラボレーションが企てられるのではないかと推察しています。

いずれにしろこの多彩な顔ぶれが、地下室をどう料理してくれるのか楽しみです。

イベントなども考えているそうなので、追ってお知らせします。



影炎 Mirages 
Light and Shadow installations

「太陽より明るい星が太陽を照らす時、影はどんな風に見えるだろう。」
完全暗室となる天井高170cmのコンクリート地下空間で、移動する光と炎が
反射や透過を繰り返しながら色と炎の影を動かしている。
場所と4人が作り出す光と炎と影の間へ是非お越し下さい。

【日程】
2017年9月15日 ~ 24日
【休廊日】
9月20日(水)、21日(木)
【時間】
13:00 ~ 20:00

【Opening reception】
9月15日(金) 18:00~20:00

【参加作家】
市川 平 Taira ICHIKAWA
1965年東京都生まれ。1991 年武蔵野美術大学大学院修了。1991年第2回キリンコンテンポラリーアワード受賞、1993年第3回ジャパンアートスカラシップ受賞。1988年「ドームのないプラネタリウム」を制作、それ以降 現代的なモチーフを選び彫刻でありながら様々な素材、要素を取り入れ、いわゆるSF的な物語性を感じさせる作品群を作り続けている。近年では「ドームツアープロジェクト」「マジカルミキサープロジェクト」「シークレットガーデンプロジェクト」などの目標達成型アートワークを手掛ける。2016年より元彫刻家の特殊照明作家として様々な現場で新たなフィールドを開発中だ。ポストインダストリアルバンド、PBCのサポートメンバー。近年多数のコラボレーションワークを実現させている。

竹中 美幸 Miyuki TAKENAKA
岐阜県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業後、同大学大学院美術研究科絵画専攻修了。
主な個展に、「冬の前日」(トーキョーワンダーサイト本郷/東京・2004年)、「鮮やかな残像」(新宿眼科画廊/東京・2011年)、「transparency」(アートフロントギャラリー/東京・2012年)、「闇で捕えた光」(アートフロントギャラリー/東京・2013年)など。 主なグループ展に、「 VOCA展 2012-新しい平面の作家たち-」( 上野の森美術館・2012年)、「みづゑの魅力 -明治から現代まで-」(平塚市美術館・2013年 )、など 。主な受賞歴に、2001年・「ノキアアートアワードアジアパシフィック2000」アジア第3位、2010年・「トーキョーワンダーウォール2010」ワンダーウォール賞、2011年・「第4回アーティクル賞」準グランプリ、2012年・「シェル美術賞」島敦彦審査員奨励賞など

千田 泰広 Yasuhiro CHIDA
武蔵野美術大学建築学科専攻。高所登山やケイビングなどのフィールドワークを行い、「空間の知覚」と「体性感覚の変容」をテーマに作品を制作。チェコ最大の芸術祭 SIGNAL にアジア圏より初選出。ヨーロッパ 10 大ライトフェスティバルへの参加、国立天文台や JAXA の協力による制作等、芸術の境界を探る。現在長野県でアートパークプロジェクトが進行中。

中島 崇 Takashi NAKAJIMA
東京都生まれ。桑沢デザイン研究所写真研究科卒業。
空間の特性を最大限活かしたインスタレーションにより、伸びやかに環境を異化する作品を作り続けている。作品の中で人と人とが出会い、語らい、新たな思考を発見し、鑑賞者も作品の一部となり、作品もまた鑑賞者の一部となる。
そのような作品と鑑賞者の関係性の構築を目指して、制作に取り組んでいる。
2001年ベルリン在住。Gallery OUT of PLACE TOKIOをはじめ個展多数、フランス大使館建替えの際の大型企画展「No Man’s Land」(2009,旧フランス大使館)や3331ArtFair(2014, 3331アーツ千代田)、アートラインかしわ(2014,2016,柏市内)などグループ展への招聘も多く、参加型制作、子ども中心のワークショップなどにも力を入れている。摘水軒記念文化振興財団助成(2014、2016)。





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