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地下室ブログ

板橋にある地下スペース「アートスタジオDungeon」で開催する展覧会やイベントの情報を発信します。

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レンカ「ほころびる私、照らされる肉体」

レンカさんの踊りは、生々しい肉体の存在を感じさせることにその肝があると思われ、薄紅入りのドーランを塗ったオリエンタルな容姿も相まって、強いて分類するならば、舞踏と呼ぶことができそうです。

とはいえ、意外にちょっとベケットの芝居を思い起こさせるようなところもありました。
壁に沿ったり対角線に歩いたりといった動作が『クワッド』のようだったり、手にした懐中電灯で顔を照らすグロテスクかつユーモラスな場面が『わたしじゃない』などに似ていたからだと思いますが、今回の舞台が即興ではなく、緻密に考えられた演出が貫徹されていたため、ことさら演劇的な要素を感じとったのかも知れません。
コンクレートな素材を基調にした自作の音響も、その印象を強くさせました。

また、タイトルにもあるように、懐中電灯やストロボなど様々な光に「照らされる肉体」というモチーフが軸にあり、闇の中に消え、光の中に浮かび上がるレンカさんの踊りを見ていると、ベケットにも影響を与えたバークリーの有名なテーゼ「存在することは知覚されることである」("Esse est percipi")が、ここにも当てはまるような気がしました。





(Photo:池田敬太)



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レンカ「ほころびる私、照らされる肉体」のお知らせ

ここのところ踊りの公演が続きます。
今月はレンカさんのソロパフォーマンス「ほころびる私、照らされる肉体」。

レンカさんは、経歴としてはもともと音楽畑から始まっていて、ノイズバンドなどを経て、徐々に身体表現の方へシフトしていったのだそうです。
現在はギターのにらさんとの即興ユニット「異形人」などでも活動中。

今回は久しぶりの「ひとりで踊る」公演となります。

先だって照明のテストに訪れた際の様子からすると、入念に練り上げられた舞台を見せてくれそうです。




レンカ ひとり踊る公演

『ほころびる私、照らされる肉体』


容れ物としての肉体
浮きぼりのされてゆく
刻まれた自分

3月25日(土) 開演19:00~
3月26日(日) 開演14:00~,18:00~
(計3回公演。各回とも開場は開演30分前となります)

前売1500円/当日2000円
※定員20名(座席15席+立ち見)

座席数が限られている為、ご予約をおすすめします。

ご予約・お問合せ先:
renkaodori@gmail.com
080-5377-4664 (レンカ)

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プロフィール

東京生まれ。2003年大阪阿部服×高橋ヨーカイとのパフォーマンスをきっかけに活動。被写体、身体パフォーマンス、ノイズギター演奏を経て、じょじょに踊りとしての身体表現を行うようになる。2009年より即興ユニット ‘異形人’ (にら/Gt)で活動。様々なミュージシャン、ダンサーと共演しながら現在に至る。



(Photo:池田敬太)

        

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