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地下室ブログ

板橋にある地下スペース「アートスタジオDungeon」で開催する展覧会やイベントの情報を発信します。

《ファミっ子大聖堂》7日目 COLLOL/長谷川ふな蔵

いよいよ最終日。
ゲストは東京ディスティニーランドさんも所属している劇団COLLOL。
そして、時おりディスティニーさんの音響を担当してくれている長谷川ふな蔵さんとこの日かぎり結成されたデュオ「闇のリベルタンゴ」。

COLLOLのお芝居には、どうやら物語といったものは存在せず、5人の出演者に役柄というものもなく、始まりや終わりを設定する必然性すらないようです。

役者たちが地下室内をあちこち歩きまわりながら、あらかじめ台本に書かれた台詞を呟き続けます。それは演劇に関する警句めいたものだったり、花火や仕事の話といった卑近な話題だったりします。そして、それぞれが単にモノローグをしているのではなく、ひとりの呟きが他の俳優へ連鎖していったり、アドリブとおぼしき台詞が混じったり、ときには対話らしきものが発生したりして、そのやりとりの妙におもしろさがありました。

こうしたスタイルの芝居をするCOLLOLに、東京ディスティニーランドさんがまがりなりにも劇団員として所属しているのは不思議に思いますが、あるいは予定調和をかき乱すノイズ的な役割を担っているのかもしれません。



この一週間、東京ディスティニーランドさんの一人芝居を観てきて、事前に決め込まない臨機応変ぶりがとりわけ印象に残りました。
即興とかアドリブとかいった話とも微妙に違う、開き直りとも言い換えられるようなスタンスが、試行錯誤の末に独自のスタイルにまでなっている感じ。

今回でいえば、一週間のうちに同じ演目が3度リクエストされ、3度とも巧みにヴァリエーションを変えて演じてみせたあたり、そんな東京ディスティニーランドさんの面目躍如といったところでした。

ゲスト出演者はみな一癖も二癖もある方達ばかりで、7日間堪能させてもらいました。
ぜひまた地下室でやってもらいたいですね。


長谷川ふな蔵さんとの「闇のリベルタンゴ」。


全日にわたってサポートしてくれた、すまきゅーさん。
ありがとうございました。

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《ファミっ子大聖堂》6日目 猫道/LADY LILY

土、日の2日間は午後2時から10時までの8時間公演。この夜の地下室は観客で満席となった。
最初のリクエストは『カッター~夜の学校にクトゥルフの呼び声~』。昨日に続き今回3回目の上演となる。観客も連日の猛暑に耐えかね、怪談を好むらしい。“3回目ともなったら好き放題に演じてやる!”と臨んだ東京ディスティニーの演技は2時間半に及んだ。今回はクトゥルフが登場すらせず、代わりに現れた“心の闇”と対峙するも、主人公は前回同様やはり友達になってしまう。こうなると4回目の上演が楽しみである。

その他、『行方不明者世界一周』『流刑地より愛を込めて~酒井のり子覚醒剤事件の真相~』等を上演。
また、『眠りの森のアンドローラ』から『マッチ売り少女』に続き『走れメロス』の3作連続という離れ業も披露。『走れメロス』の終盤以外すべてパントマイムで演じるという、声を出さず喉を労わるための演目とのこと。



今夜最初のゲストは、「猫道」。
イベントの企画進行・脚本・演出・音響プラン・パフォーマーなど様々な顔を持つ「猫道」さん。この夜は『大蛇を下さい』『石棺and the CITY』など、現実と想像が不可思議に絡み合う独特な歌詩のラップ曲を、抜群の滑舌で披露してくれた。小道具としてソフトクリームを仕込んでおく『溶け始める時間を食べる』の芸の細かさや、良く通る声、軽快なMCは役者経験の賜物であろうか。また、ラストの曲『海底渋谷区』は「第18回学生CGコンテスト・Campus Genius Award」で審査員賞を受賞した村上英恵監督作品「ぼくが行方不明」の主題歌である。東京ディスティニーが出演しているというこの映画是非観てみたい。



2人目のゲストは「LADY LILY」。
美大卒のアーティストで舞妓さん経験もあるという「LADY LILY」さんは、人形のようにキュートで小柄な女性。バレエを基礎に、即興で繰り広げられる操り人形のようなのパフォーマンスは、かわいいながらも何処か破滅的な香りがする。
途中で乱入してきた東京ディスティニーとの競演は、リカちゃん人形とゴシックなビスクドールが戯れているかの様で、東京ディスティニーの既に十分倒錯的な世界に、更に新たな倒錯的刺激を持ち込むこととなった。



(アートスタジオDungeon オーナー・戸野倉あゆみ)


《ファミっ子大聖堂》5日目 ひびやん

猛暑です。
炎天にさらされた地上にくらべればいくらか涼しいはずですが、湿気とパフォーマーの熱気と、おまけにロウソクを30本も点けちゃったりしているので、地下室はちょっとしたサウナ状態になっています。

とはいえその高い湿度も悪いことばかりではなく、イベント後半に突入して些か涸れ気味の東京ディスティニーランドの声は、地下室に入ればたちどころに潤いを取り戻すようです。

本日のゲストは、ひびやんさん。


役者でもなんでもなく、といって完全に素人とも言い難く、本来は芝居やイベントの企画をしたりする裏方の人です。
なぜそんな人をゲスト出演者として招いたのか、最初話を聞いたとき、解せないところもありましたが、当日初めてご本人と対面して、たちまち納得がいきました。

その頼りない、ほんわかとしたキャラクターをうまく伝える自信がないので、ご存じない方はUstreamに残された記録映像をぜひご覧ください。
ひびやんさんを相手役に抜擢した東京ディスティニーランドさんの炯眼には感服いたしました。

で、そんな二人のお芝居ですが、東京ディスティニーランドさんは事前にひびやんさんに台本を見せなかったらしく、無茶ぶりされたり放置されたりして困っているひびやんさんを、みんなで観て楽しむという極めて嗜虐的な舞台となっておりました。





(撮影すまきゅーさん)

《ファミっ子大聖堂》4日目 鼻ホームランの森

折り返し地点の4日目。
今宵のリクエストは『少女蜜蜂』。5月末に当スタジオで開催された兵頭喜貴「板橋地下秘宝館」ゲスト公演でも上演された、筆者気に入りの作品のひとつである。

主人公はプールでの水難事故で愛娘を失った父親。娘はどこかで生きていると頑なに信じる父親はビラを配り、娘を探しに行くための素潜りの練習に励む毎日を送っている。そんなある日、同じように水の事故で息子カンパネルラを失った父親から、行方不明になった少女達の住む国があるとの情報を得る。彼はその晩、娘を連れ戻すために忌まわしい事故現場の区民プールに忍び込み…。

実際に起きた痛ましい事件から着想を得た作品であり、東京ディスティニーは残された父親の娘への愛情、悔恨、慟哭、狂気、怒り、自責の腐乱した渦を、「蜜蜂」「甘い香り」というフレーズへと収斂させていった。

瑣末ながら、ラストシーンでは、父親の住むアパートの管理人として筆者は名前を使用してもらうという栄光に浴した。妙に嬉しい。



今夜の日替わりゲストは、都内で精力的にライブ活動を行なっている「鼻ホームランの森」。
山下健太:ボーカル・ギター
関根俊明:カホーン
松岡仁美:ピアニカ
山本奈穂子:コーラス・タンバリン
スガワラカズノリ:ベース

“絶望的な大失恋をきっかけにゴミ捨て場で拾ったアコギで弾き語りを始めた”というボーカル・ギターの山下氏。そのせいだろうか、どこかメランコリックな演奏は郷愁を感じるのだが、では、過去に聞いた誰に、何に似ているかと思い起こそうとしても、思い当たるミュージシャンが出てこない。強いて言うなら、RCサクセションの忌野清志郎をもっと美しく透明にした感じだろうか。独特の気怠さは汗ばむ真夏の午睡にも似て、ある種の遊泳感が心地良い。



珍しく順調な時間配分で進んだこの日、東京ディスティニーのトリの作品は『サンタクロースVSグレムリン』。この作品も『少女蜜蜂』同様、5月末に上演された、筆者気に入りの1作である。
主人公は“サンタクロース養成学校”に通うサンタクロース候補生のルメルク。12月24日、この日はサンタクロース認定試験の最終科目、プレゼント配達実習の日である。準備にいそしむルメルクは子供たちに配るプレゼントの山の中に奇妙な生き物を見つけ、食べ物と水を与えてしまう。よもやその生き物が“グレムリン”だとは露にも思わずに…。
実はこの作品、続編があり、これがまた圧巻である。ぜひリクエストして欲しい。
(アートスタジオDungeon オーナー・戸野倉あゆみ)

《ファミっ子大聖堂》3日目 朝マック

3日目のゲスト出演者は朝マックさん。
なぜこのようなバンド名にしたかといえば、「ッ」の入った切れのいい名前にしたかったからだそうです。だからといって、朝マックでなくてもいいように思いますが、一度聞いたら忘れないバンド名なのは確か。

本来はコアなパンクバンドとのことですが、今回はイベントの性格を考慮してくれてか、朝マック初の試みとして小芝居を挟みながらの擬ミュージカル仕立てな演奏となりました。

タイトルは「西遊記」。
メンバーがそれぞれ孫悟空、猪八戒、沙悟浄、三蔵法師に扮し、孫悟空が意中の人とラブホテル「天竺」へ行けるよう皆で指南するという、馬鹿馬鹿しいといえば馬鹿馬鹿しいことこの上ないストーリー。でも、そのゆるい笑いのセンスには侮りがたい魅力があり、間に入る演奏とのメリハリがよく効いて充分に楽しませてもらいました。



このイベントでは、まず最初に東京ディスティニーランドさんの芝居があり、ついでゲスト出演者のコーナーがあり、最後にまた一人芝居が入るという構成になっています。
大概はゲストの出番が終わったところで公演終了の時間くらいになってしまうのですが、どうしても1日2演目やりたいという主催者の強い意向で、今のところ毎日予定時間をはるかに超過しております。

まだ七日間戦争の半ばにも達していませんが、東京ディスティニーランドさんはどうやらペース配分などまるで考えていない模様です。




        
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