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地下室ブログ

板橋にある地下スペース「アートスタジオDungeon」で開催する展覧会やイベントの情報を発信します。

飯沢耕太郎:展覧会評「竹輪之木乃伊御開帳」

写真評論家の飯沢耕太郎さんが、先月地下室で開催した後藤元洋さんの展覧会のレビューを書いてくれています。
artscape2018年06月15日号

短いながらもとり上げてもらうのは嬉しいものですね。
飯沢さん、ありがとうございました。

お二人は、飯沢さんが写真誌『デジャ=ヴュ』の編集長をされていた90年頃からのつきあいとのこと。
ネット上では後藤さんについて書かれたこんなテキストも読むことができます。
併せてご一読ください。





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「竹輪乃木乃伊」(作品篇)

今回は還暦という節目でもあるため、竹輪乃木乃伊をご開帳するだけでなく、後藤さんのこれまでのお仕事を回顧するような展示をしたいと思い、無理を言ってプリントをどっさり出品してもらいました。

近年はどちらかというと映像やパフォーマンスに比重がおかれていたので、このたび初めて80年代後半から震災あたりまでの写真をまとまったかたちで目の当たりにして、そのクオリティに驚かされました。

色物扱いされがちなのかも知れませんが、こうした後藤さんの仕事をフォローしてない8、90年代の写真史は、時代を取りこぼしているとすら思われ、これだけの写真を展示できただけでも意義のある展覧会となりました。

ざっとご紹介します。


地下室に降りると、阿吽の仁王像のように出迎えてくれる大きな写真。
蝋細工のオブジェを咥えた傑作です。
特筆すべきは、インクジェットではあり得ないような銀塩プリントの美しさ。




竹輪を用いはじめた87年頃の作品。
メイプルソープの影響が色濃く見られ、まだ竹輪だけでなく野菜なども使っています。



後藤さんのスナップ写真なんて初めて拝見しました。
さすが須田一政門下。
中央2枚の母子像は80年代初頭、それ以外は6、7年前とのこと。
再び中判で撮り始めたスナップの試みは、震災で途絶したのでした。




多重露光したり、ネガを加工したりしたシリーズ。
素人目にも、後藤さんプリントうまいなあと感嘆することしきり。




リバーサルもたくさん出品。鳴門のシリーズなど。




還暦なので、幼少期から青年期のポートレートもあれこれ。



初参りの着物もきちんと取ってありました。
竹輪のミイラを30年も保管しているだけあって物持ちがよいですね。



1歳の時に撮ったのと同じ構図で50歳の時に再撮。手にはもちろん竹輪。


最近の原発をテーマにした「絶対安全」シリーズは今回展示しませんでしたが、そこに至る後藤さんのお仕事を概観できたように思います。

オウム真理教事件や9.11以降、宗教を安易に茶化すことが難しくなっていく中でも、後藤さんは一貫して宗教的なモチーフを扱ってきました。

そんな後藤さんが3.11以後の原発や放射能を取り巻く状況に、宗教と同じようないかがわしさを嗅ぎ取ったのは腑に落ちるところで、震災後、雨後の筍のように現れた社会派アーティストとは性根が違います。
これまでの軌跡をたどることで、後藤さんの絶妙なスタンスが垣間見えた展覧会でした。


「竹輪乃木乃伊」(宴会篇)

儀式が済んだら宴会です。


還暦のお祝いも兼ねておりますので、旧知の間柄である小伝馬町の「ルーニィ 247ファインアーツ」の篠原俊之さんと、写真家の大塚勉さんから、心温まるご祝辞を賜りました。
篠原さんは5年前のご開帳にも唯一人、正装で列席してくれたのでした。





乾杯のお酒は慣例に従い、長野は佐久の「寒竹」。
肴はもちろん、おでんと竹輪。




宴もたけなわになったところで、後藤さんが解説しながら写真作品を展示していく余興のパフォーマンスがありました。
このあたりになると、後藤さんも大分きこしめしており、おかげで滅多に聞けない貴重なお話を伺うことができました。
後藤さんの教え子さんたちもよく働いてくれました。


霊験あらたかな竹輪大明神のお札に、今回もたくさんのご寄進を頂きました。


お供物もいっぱい頂戴致しました。
心より御礼申し上げます。


(※は小川周佑さんの撮影です)



「竹輪乃木乃伊」(儀式篇)

これもお竹輪様の霊験か、前日からの激しい雨は午前中でぴたりと止み、絶好のセレモニー日和となりました。



この日、二つの儀式が行われました。
5年ぶりに御神体をお披露目する開闢式と、その露払いとなるオープニングセレモニー。

まずオープニングセレモニーは、地下室の上階にあるアパートのベランダで行われ、それを拝観者は建物の向かいの釣り堀公園から見物することに。






還暦にふさわしい赤い法被を着た後藤さんが2階の窓から姿を現し、「最低15分は持たせてください」というこちらの無茶な要求に応えるべく、鉦と幟旗とカメラという小道具を駆使して渾身のパフォーマンスを披露してくれました。



でも公園の管理人さんや釣り人たちはあまり興味のないご様子。


こちらは伝説を目撃した物好きな方々。(後藤さん撮影)



続いて開闢式。
拝観者は地下室で固定カメラの映像を通して、ご開帳の盛儀を見守ります。

※※
※※

地下室の金庫に5年間納められていた(という設定の)お竹輪様のミイラを取り出して、粛々と2階のアパートの一室に設えられた拝殿に移し、典儀は無事完了。

※※
皆さん拝殿へお参りに行きます。


※※
生活臭漂う四畳半の和室に壮麗な祭壇。
この聖と俗の表裏一体感。
30年の歳月を閲したお竹輪様のミイラは、より一層迫力と尊さを増しておりました。



最終日には結願式が行われ、御神体は再び金庫に納められました。

5年後となる次のご開帳について尋ねられると、後藤さんは聞こえないふりをしたり、言葉を濁したりしていました。


(※は小川周佑さんの撮影、※※は関根正幸さんの撮影です)



後藤元洋「竹輪乃木乃伊」御開帳 2018

早いものであれから五年
また御開帳の年が巡って参りました。

御神体であらせられる竹輪様のミイラは五年に一度しか公開されません。
そして風薫る五月三日、写真家の後藤元洋さんにより、再び地下室にて神聖なる御開帳の盛儀が執り行われます。
後藤さんが還暦を迎える今年は、格別趣向を凝らしております。
この日、拝観者は釣り堀公園から伝説を目撃することになるでしょう。


盛儀を行う後藤さん(2013年)


日程を簡単にご説明しますと、
初日は後藤さんのパフォーマンスと還暦祝いも兼ねた大宴会。
パフォーマンスでは地下室史上初となる趣向を考えており、これは必見です。
宴会も五年前に鏡割りまでやってしまいましたが、還暦のお祝いなので、さらに盛大にやりたいと思っております。
その後の三日間は、御神体の竹輪様を公開するとともに、後藤さんのお仕事を回顧する展示も予定しております。
最終日には、御神体を納めるパフォーマンス、結願式を行います。

詳細は後藤さんのtwitter(@chikuwa5103)をご覧下さい。




  後藤元洋
「竹輪乃木乃伊」御開帳



御開帳日時
【5月3日(木祝)】
14:00 開場
14:30 オープニングセレモニー
16:30 御開帳開闢式(パフォーマンス)
17:30 御開帳開闢大宴会

【5月4日、5日(祝)】
14:00~19:00 御開帳日

【5月6日】
14:00 開場
18:00 御開帳結願式


拝観/式典 無料




後藤元洋 goto motohiro
Website
blog
twitter/竹輪太郎左衛門
@chikuwa5103





        

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