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地下室ブログ

板橋にある地下スペース「アートスタジオDungeon」で開催する展覧会やイベントの情報を発信します。

Bar「Dungeon」はじめました。

設営におよそ3日間かけて、4人の作家が地下室に作りあげたのは、光と影が織りなす精妙にして繊細な世界でした。

物を作るというより場をアレンジするという感覚に近いような印象で、しかしこの展覧会の味わい深さについては、贅言を弄するよりも、実際にこの場に身を置いて、体験してもらうほかなさそうです。

会期中は終日、Bar「Dungeon」を営業致します。

バーテン経験のある参加作家がカウンターに入り、美味しいお飲物とお摘みをとりそろえて、皆さまのお越しをお待ちしております。

グラスを傾けながら、外界とは異なる時間の流れに身を委ねてみては如何でしょうか。





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「影炎 Mirages」展

9月の地下室では、市川平さん、竹中美幸さん、千田泰広さん、中島崇さんによる現代美術の4人展を開催します。

プランの詳細はまだわからないのですが、単なるグループ展としてそれぞれの作品をセパレートに展示するのではなく、表現スタイルも様々な各作品を、おそらくは市川平さんのキネティックな照明が照らし出すことで、陰翳に満ちた空間に統一感を醸成させる、そんな緩やかなコラボレーションが企てられるのではないかと推察しています。

いずれにしろこの多彩な顔ぶれが、地下室をどう料理してくれるのか楽しみです。

イベントなども考えているそうなので、追ってお知らせします。



影炎 Mirages 
Light and Shadow installations

「太陽より明るい星が太陽を照らす時、影はどんな風に見えるだろう。」
完全暗室となる天井高170cmのコンクリート地下空間で、移動する光と炎が
反射や透過を繰り返しながら色と炎の影を動かしている。
場所と4人が作り出す光と炎と影の間へ是非お越し下さい。

【日程】
2017年9月15日 ~ 24日
【休廊日】
9月20日(水)、21日(木)
【時間】
13:00 ~ 20:00

【Opening reception】
9月15日(金) 18:00~20:00

【参加作家】
市川 平 Taira ICHIKAWA
1965年東京都生まれ。1991 年武蔵野美術大学大学院修了。1991年第2回キリンコンテンポラリーアワード受賞、1993年第3回ジャパンアートスカラシップ受賞。1988年「ドームのないプラネタリウム」を制作、それ以降 現代的なモチーフを選び彫刻でありながら様々な素材、要素を取り入れ、いわゆるSF的な物語性を感じさせる作品群を作り続けている。近年では「ドームツアープロジェクト」「マジカルミキサープロジェクト」「シークレットガーデンプロジェクト」などの目標達成型アートワークを手掛ける。2016年より元彫刻家の特殊照明作家として様々な現場で新たなフィールドを開発中だ。ポストインダストリアルバンド、PBCのサポートメンバー。近年多数のコラボレーションワークを実現させている。

竹中 美幸 Miyuki TAKENAKA
岐阜県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業後、同大学大学院美術研究科絵画専攻修了。
主な個展に、「冬の前日」(トーキョーワンダーサイト本郷/東京・2004年)、「鮮やかな残像」(新宿眼科画廊/東京・2011年)、「transparency」(アートフロントギャラリー/東京・2012年)、「闇で捕えた光」(アートフロントギャラリー/東京・2013年)など。 主なグループ展に、「 VOCA展 2012-新しい平面の作家たち-」( 上野の森美術館・2012年)、「みづゑの魅力 -明治から現代まで-」(平塚市美術館・2013年 )、など 。主な受賞歴に、2001年・「ノキアアートアワードアジアパシフィック2000」アジア第3位、2010年・「トーキョーワンダーウォール2010」ワンダーウォール賞、2011年・「第4回アーティクル賞」準グランプリ、2012年・「シェル美術賞」島敦彦審査員奨励賞など

千田 泰広 Yasuhiro CHIDA
武蔵野美術大学建築学科専攻。高所登山やケイビングなどのフィールドワークを行い、「空間の知覚」と「体性感覚の変容」をテーマに作品を制作。チェコ最大の芸術祭 SIGNAL にアジア圏より初選出。ヨーロッパ 10 大ライトフェスティバルへの参加、国立天文台や JAXA の協力による制作等、芸術の境界を探る。現在長野県でアートパークプロジェクトが進行中。

中島 崇 Takashi NAKAJIMA
東京都生まれ。桑沢デザイン研究所写真研究科卒業。
空間の特性を最大限活かしたインスタレーションにより、伸びやかに環境を異化する作品を作り続けている。作品の中で人と人とが出会い、語らい、新たな思考を発見し、鑑賞者も作品の一部となり、作品もまた鑑賞者の一部となる。
そのような作品と鑑賞者の関係性の構築を目指して、制作に取り組んでいる。
2001年ベルリン在住。Gallery OUT of PLACE TOKIOをはじめ個展多数、フランス大使館建替えの際の大型企画展「No Man’s Land」(2009,旧フランス大使館)や3331ArtFair(2014, 3331アーツ千代田)、アートラインかしわ(2014,2016,柏市内)などグループ展への招聘も多く、参加型制作、子ども中心のワークショップなどにも力を入れている。摘水軒記念文化振興財団助成(2014、2016)。





ホラー映画『カマキリの夜』

例年ですと、8月あたりの地下室は暑さと湿気がひどいのでお休みしているのですが、今年は珍しく映画の撮影などやっておりました。

中川究矢さん監督・脚本の自主製作短編映画で、盛夏にふさわしく、ホラーです。
中川さんは園子温監督の助監督などを務めてこられた方。
この『カマキリの夜』という作品は、ホラーといってもゾンビ系やオカルト系ではなく、脚本を読ませてもらったところでは、スプラッター要素を加味して現代日本をアレゴリカルに表したショートフィルム、といった感じになるようです。

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」への応募を予定しているとのことで、完成を楽しみにしております。


中川究矢監督と主演の西村喜廣さん



西村喜廣さんは本職の俳優ではなく、『シン・ゴジラ』なども手がけた特殊造形のプロ。
今月19日から自身の監督作『蠱毒 ミートボールマシン』が公開になるそうです。





(撮影:中野愛子)



『カマキリの夜』

監督・脚本/中川究矢
企画・プロデュース/小谷不允穂
共同脚本/平谷悦郎

[キャスト]
男…西喜廣/西村喜廣 
職員女…山村真美/山本真由美
職員男…金井二郎/金子二郎

[スタッフ]
撮影/佐藤周・中川究矢
録音/中川究矢
演出部/滝野弘仁・國谷陽介
スチール/中野愛子
応援/加藤桃子



燻製パーティー&パフォーマンス

会期中には、恒例の燻製パーティーや崔さんによるパフォーマンスなどが行なわれました。

パフォーマンスはシンプルながら感銘深いものでした。
ここかしこにキャンドルを灯した武器の中で、崔さんが静かに朝鮮語で語り、歌いました。
歌われたのは『아침이슬/アチムイスル(朝露)』という、1980年の光州事件のときにたいへん流行した歌とのこと。韓国の民主化運動を象徴するような歌ですが、その後もいろいろな影響を与えたようです。



また、来場者に武器を作ってもらうワークショップもやっておりました。
とりわけ男子はいくつになっても武器というものの魅力に抗い難く、作り始めるとつい夢中になってしまうようです。




そして、今年も燻製を堪能したのでした。








作品紹介

この展覧会は、「武器」という危ういテーマのもとに、生徒さんたちの作品を多角的に展示することで、いまの朝鮮学校のリアルが浮かび上がってくると同時に、崔誠圭というアーティストの仕事の本質が奈辺にあるのか、よくわかるものとなりました。

まず、「ヤローズ」と呼ばれる高校3年生が美術の授業で制作した武器を、インスタレーション風に展示。
やんちゃな生徒たちの興味を引くような課題を与えつつ、問題提起にもなるような崔先生の工夫が感じられます。そうして出来た作品はこうやってちゃんと展示したくなるのがわかるほど、魅力的な造形を有していました。
そのほかにも、彼らが戦中のプロパガンダ図像を素材に制作したコラージュを展示。





そして、美術部の中学1年生が作ったゴム鉄砲。
優れた意匠と実用性を兼ね備えていて、さすが美術部と納得させられる一品。
今回部員の作品はこれ一点のみでしたが、先月開催された文化祭では美術部を中心に「平和X」という展示をやっており、それを拝見したかぎりでも彼らの優秀さがわかります。

チョン・テオ『ゴム鉄砲』(2017年)

卒業生のパク・ステさんが崔先生と一緒に制作した、有刺鉄線と金網でできた不穏な花輪。
かつて丸木美術館にも展示されたことのある、なかなかの傑作です。

パク・ステ、チェ・ソンギュ『献花』(2014年)


これらは単に生徒たちが作ったというのみならず、教師でもある崔誠圭という作家が共に濃密に関わることで成立しているのだということを実感しました。
崔さんにとって、こうした活動もまた自らの重要な表現手段なのです。

最後にもう一点、崔さん自身の作品も展示されていました。
大量の消臭ビーズで作られた「ピースマーク」です。
会期中にビーズがどんどん小さくなっていき、最後に下に置かれた写真があらわれるようになっていましたが、残念ながら最終日までにそれがどんな写真なのか判別することはできませんでした。
平和の下にはなにがあったのでしょうか。


チェ・ソンギュ『Peace symbols』(2017年)




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