忍者ブログ

地下室ブログ

板橋にある地下スペース「アートスタジオDungeon」で開催する展覧会やイベントの情報を発信します。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「晦日い」のお知らせ

今年も忘年会を兼ねた1日だけの展覧会「晦日い」を開催します。
参加者はとうとう20名を超えました。
今年はライブもやります。

年の瀬、なにかとご多端の折柄、息抜きにどうぞお立ち寄りください。


【開催日】
12月30日(日) 15時くらいから21時くらいまで

【ライブ】 18時くらいから
関根正幸(DJ)
田中大介(DJ)
TASUKE(歌と演奏)
岡さんの知人女性(歌)
竹重よしのり(歌)

【展示】
あらかわあつこ   岡啓輔 
関根正幸      出口泰之 
田中大介      崔誠圭 
宮本江里子     柳田亮 
當間健一郎     後藤元洋
羽山まり子     宇野和幸 
言水ヘリオ     蒜山目賀田 
Makoto Sugawara  
松本力       富永剛総 + 市川平
武田海       今井紀彰
渡辺篤       佐久間洸
神谷絢栄

PR

動画を公開しました

ポエトリー・イン・ダンジョン vol.1 「直角はありません」のイベントの動画を公開しました。
ダイジェストで20分くらいです。ご覧ください。





展示作品の紹介

■「オクルミ」
生野毅 × 黒須信雄

円形に屹立する12本の角柱。外側には黒須さんにより彫刻が施され、内側には生野さんが手ずから詩をしたためた紙が垂れ下がっています。
卒塔婆を想起させるからか、あるいはサークル状のせいか、なにかの宗教儀礼のようにも感じさせます。






■「白日萬里隔」
田野倉康一 × 川田夏子

川田さんが描いた枯淡な趣のある一双の日本画に、田野倉さんが自作の漢詩を書き添えています。
田野倉さんは奇をてらったことはせず、きわめて真っ当な画賛をやりたかったそうです。
浅学にして漢詩の評価はできませんが、字の風情、墨の濃淡など、なかなか瀟洒です。







■「ヨ」
言水ヘリオ × タカユキオバナ

このコンビは、今回例外的にどちらも詩人ではありません。
長らく美術関係の出版に携わってこられた言水さんと、言葉を重要なモチーフとして制作するオバナさん。お二人は最近ユニットを組んでいるそうです。
鏡の中心には「ヨ」の文字が刻印され、天井からの照明を受けて、強烈な光が見るものの眼を射ます。





■「うつしかけろひ」
江尻潔 × 藤白尊

藤白さんは「天津神算木」という古神道の思想を援用した色彩理論の絵画的実践で知られています。
壁から吊るされた6個のトイレットペーパーは、絵具を塗布した掌で握りしめることにより彩色され、その芯には、筒状に丸めた江尻さんの詩が添加されています。







■「ダンジョン」
広瀬大志 × 宇野和幸

壁一面を覆う絵画作品が、この一角を広瀬さんの詩にふさわしいゴシック的世界に仕立てあげています。
宇野さんの目論見は、地下室の壁に擬態すること。
それによって、壁の裏に広がる不可視の領域にまで想像をかきたてられます。







■「地下室の湖」
そらしといろ × 蒜山目賀田

20代のコンビによる、段ボールを支持体とした作品群。
「地下室の湖」という詩的感興をそそるテーマでそれぞれ詩と絵画を数点ずつ制作し、それを自由に組み合わせて、会場のここかしこに点在させています。








■「彼はもうここにいない」
川口晴美

当初は相磯桃花さんとのコラボレーションのはずでしたが、生憎相磯さんが出品できなかったため、単独での作品となりました。
地下の一室に、幽閉された詩人の書き綴った反故が巻き散らかされています。
最終日、川口さんがその作中人物と化したかのように、この場所で詩を朗読したのは前述の通りです。





イベントの報告 その2

おかげさまで「ポエトリー・イン・ダンジョン vol.1 直角はありません」は、連日盛況のうちに会期を終えました。たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。

引き続き、4日目のイベントからご報告します。

広瀬大志さんのリーディングは、宇野和幸さんとのコラボ作品の前で行われました。
壁から文字が滲み出てくるような殺伐とした絵の前で、恐怖を煽るような演出は必要ありません。声の抑揚と強弱だけで、広瀬さんは聞く者に沁みいるような凄みを感じさせていました。




ついで、そらしといろさんのリーディング。
ケレン味のない素直な朗読には清新な魅力があって、シンプルながらもことのほか感銘を受けました。




そして、永澤康太さんのボイス、山川英毅さんの自作楽器などの演奏、玉塚充さんのパフォーマンスという豪華版。
永澤さんの近年の詩は、声に出すことを前提に作られています。
永澤合唱団をはじめとするその声の実践は、音楽的に洗練させていくというより、発声することへの素朴な喜びが感じられます。
この日はラップが中心。山川さんの応変な伴奏と玉塚さんの奇矯なパフォーマンスを得て、のびのびと思う存分に声の妙技を披露してくれました。

※※




最終日もヴァリエーションに富んだラインナップでした。

最初はタカユキオバナさんのリーディング。というよりこれもパフォーマンス。
美術家のオバナさんに朗読を依頼したのは、その作品にしばしば「音(おん)」というものが重要な要素として扱われているからです。
地下室の入口で、記紀神話に由来する「おのころ」という言葉を朗誦すると、オバナさんは床に這いつくばり、客席のある一番奥の部屋に向かって、丸まった包帯に息を吹きかけ始めました。
転がる包帯はやがて一筋の白い線をつくり、この息の軌跡こそがオバナさんの「朗読」なのでした。




川口晴美さんは緑色のウィッグをつけて登場。
詩の綴られた細い紙を、あたかも蜘蛛が巣を作るように部屋に貼りめぐらせながら、透明感のある声で朗読されました。
川口さんは、地下室に幽閉されたとおぼしき詩人が詩をしたためていたという設定でインスタレーションを展示しており、その展示空間の中に自ら入り、登場人物としてリーディングを行うことで、作品を完成させたのでした。




大トリは、石田瑞穂さんの朗読に、Aramの村岡佑樹さんと野澤夏彦さんのツインギター、それにレンカさんの踊りが加わります。
即興でありながら、声と音と身体という3つの要素が過不足なく混じりあう見事なアンサンブル。最後を飾るにふさわしい、見ごたえ聞きごたえのあるステージとなりました。






(※は池田敬太さん、※※は言水ヘリオさんの撮影です)


イベントの報告 その1

初日のイベントは田野倉康一さんのリーディングで幕を開けました。
つい最近まで朗読はしない主義だったという田野倉さんは、前口上もそこそこに、地下室のために書いてくれた一編の詩を、滋味深い声で、さらりと読み上げてくれました。




ついで言水ヘリオさんのリーディング。というよりパフォーマンス。
そもそも言水さんは詩人ではないのに行きがかり上朗読する羽目になったのでしたが、活字をランダムに拾って黙々と印字し続け、最後に文字が羅列した紙を燃やすという奇計を用いて、ミッションを遂行しました。





この日のトリは生野毅さんとダンサーの秦真紀子さんのコラボレーション。
生野さんの朗読は、まるで一人芝居のようなたいへん熱のこもった独特なもので、それが秦さんの凜として抑制の効いた踊りとよく調和し、相乗的な興趣をもたらせていました。
二部構成の後半では哀悼をモチーフとし、お母さんを亡くされて間もない生野さんは、やはりこの10月に逝去された入沢康夫さんの詩を朗読されていました。






2日目は、詩人で足利市立美術館次長の江尻潔さんと田野倉康一さんの対談。
本来は詩人で出光美術館学芸員の柏木麻里さんも参加される予定でしたが、残念なことにインフルエンザに罹られた由。
まず江尻さんによる石笛の演奏と詩の朗読があり、その後のトークで、江尻さんの詩人としての資質がいかに学芸の仕事に影響を及ぼしているかを、田野倉さんが巧みに聞きだしてくれました。





このたび、参加された8名の詩人のみなさんには、地下室についての詩を委嘱しました。
書き下ろしてくれたその個性あふれる直筆原稿も展示しています。

また、会場では参加詩人の詩集や関連の書籍などを販売しています。
詩人の本分はやはり詩集。
意匠を凝らし、丹精込めて作られた詩集は、オブジェとしてただそこにあるだけでも美しいです。
在庫の希少なものもありますので、ぜひお早めにお買い求めください。





カレンダー

08 2019/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

フリーエリア

最新コメント

プロフィール

HN:
junken
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

P R

忍者アナライズ