一昨日のイベントは、酷暑にも関わらずたくさんのお客さんにお越しいただきました。あれ以上人が入ったら熱中症になる人が出てきそうな、ぎりぎり程のよい盛況ぶりでした。
初っぱなは、ケージ、クセナキス、フェラーリ、モンポウといった現代音楽ネタによる関根さんのDJプレイ。
3台のCDプレーヤーとシンセサイザーを駆使し、使い終わったCDが床に山をなしていく光景は、音ばかりでなくヴィジュアル的にも風変わりで、いかにも関根さんらしいおもしろいものでした。
つぎがエモリハルヒコさんのオフビートな味わいのある絵芝居。
数分で唐突に終わる小品が多かったのですが、とぼけた絵柄と相俟って、思わず頬が緩んでしまいました。できればもっと長いものも観てみたかったです。
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その後、Kujunさんのさすがに洗練されたDJがいい雰囲気を作り出し、
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トリが鷹野依登久さんのライブドローイングと、関根さんのコンタクトマイクにエフェクタを噛ませたノイズとのコラボレーション。
派手で極彩色なものを勝手に想像していたのですが、白いアクリル絵具と鉛筆で描かれた、中山道をイメージしたドローイングは枯淡ともいえる渋いもの。関根さんのノイズも効果的に絡まり、仕上げに別の紙に描かれた道祖神(でしょうか)を貼り付けて、30分あまりで完成。
長野県出身の鷹野さんは中山道や道祖神が身近な存在だったそうで、ドローイングするその足元には、お父さんが彫ったという今ではすっかり摩耗した道祖神が置かれていたのが印象的でした。
最後に、鷹野さんが用意してくれた粘土を使って、みんなで道祖神や庚申塔を作りました。
今回の展覧会では、写真家としての関根さんのみならず、音楽家としての関根さんも窺い知ることができました。
残るは、本職である数学者としての関根さん。
いよいよ最終日の8/3に、関根さんの「カオス理論講座」を開催します。
はたして聞いて理解できるのか。ご期待ください。
たぶん17時くらいから始めます。
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※印の写真は阿佐亮佑さんの撮影。ありがとうございました。
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