最終日に行われた関根さんの講義は予想していた以上にわかりやすく、90分にわたって聴衆を飽きさせませんでした。たぶん。
ほとんど数式は持ち出さず、動画やホワイトボードを使って丁寧に解説してくれ、気象の話やバタフライ効果の話などはたいへん面白く拝聴しました。
それでもやはり、カオス理論については総体として雲をつかむような印象であったのは、まるで数学の素養のない者には致し方ありません。
収穫は、講義後の質疑から、関根さんの庚申塔への興味が、数学的な関心と無縁ではないとわかったことでしょうか。
たくさんの庚申塔を記録したはてに見えてくるものがあり、その仕事はまだまだ途上にあるようです。いずれ発表されるであろう成果を鶴首して待ちたいと思います。
それにしても、関根さんの幅広い交遊関係のおかげか、会期中は連日たくさんの人と夜っぴてよく飲み、よくお喋りしました。
いわば毎晩庚申待ちをやっていたようなもので、これでは庚申塔をいくつも建立しなければならないと冗談を言っていたのですが、よく考えたら、はからずもあらかじめ「現代の庚申塔」を6基も建ててあったことに気づいたのでした。
関根さん、お疲れさまでした。
ご協力頂いた方々、ご来場頂いた皆様にもお礼申し上げます。
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