いよいよ最終日。
ゲストは東京ディスティニーランドさんも所属している劇団COLLOL。
そして、時おりディスティニーさんの音響を担当してくれている長谷川ふな蔵さんとこの日かぎり結成されたデュオ「闇のリベルタンゴ」。
COLLOLのお芝居には、どうやら物語といったものは存在せず、5人の出演者に役柄というものもなく、始まりや終わりを設定する必然性すらないようです。
役者たちが地下室内をあちこち歩きまわりながら、あらかじめ台本に書かれた台詞を呟き続けます。それは演劇に関する警句めいたものだったり、花火や仕事の話といった卑近な話題だったりします。そして、それぞれが単にモノローグをしているのではなく、ひとりの呟きが他の俳優へ連鎖していったり、アドリブとおぼしき台詞が混じったり、ときには対話らしきものが発生したりして、そのやりとりの妙におもしろさがありました。
こうしたスタイルの芝居をするCOLLOLに、東京ディスティニーランドさんがまがりなりにも劇団員として所属しているのは不思議に思いますが、あるいは予定調和をかき乱すノイズ的な役割を担っているのかもしれません。
この一週間、東京ディスティニーランドさんの一人芝居を観てきて、事前に決め込まない臨機応変ぶりがとりわけ印象に残りました。
即興とかアドリブとかいった話とも微妙に違う、開き直りとも言い換えられるようなスタンスが、試行錯誤の末に独自のスタイルにまでなっている感じ。
今回でいえば、一週間のうちに同じ演目が3度リクエストされ、3度とも巧みにヴァリエーションを変えて演じてみせたあたり、そんな東京ディスティニーランドさんの面目躍如といったところでした。
ゲスト出演者はみな一癖も二癖もある方達ばかりで、7日間堪能させてもらいました。
ぜひまた地下室でやってもらいたいですね。
長谷川ふな蔵さんとの「闇のリベルタンゴ」。
全日にわたってサポートしてくれた、すまきゅーさん。
ありがとうございました。
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