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地下室ブログ

板橋にある地下スペース「アートスタジオDungeon」で開催する展覧会やイベントの情報を発信します。

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兵頭喜貴さんのこと

兵頭さんが自身のブログで、地下室並びに個人を実名にて誹謗中傷する記事を書いているとのことなので、こちらもちょっと言及しておきます。

かねてより兵頭さんの仕事に敬意を持ち、昨年からかれの地下室での作業を記録させてもらっていたわけですが、当然のことながら、この撮影はかれの許可と協力がなければあり得ません。また、かれから撮るな、と申し入れがあれば中止すべきものです。
それを、面と向かってはなにも言うことなく、かれの自宅まで搬出を手伝って何事もなく別れた後になってから、突然あのようなかたちであれこれ言い出すというのは、まず筋が違うだろうと思いますし、その豹変ぶりにはいまだ釈然としません。

それでも、信頼を損ねたのであれば真摯に受け止めたいと思っていたのですが、ブログで粘着するというやり方がなんとも情けなく、内容も独善的なひどいものです。
書いていることは事実誤認、恣意的な切り取り、都合のよい歪曲に満ちていて、さらには第三者を引き合いに出したり、罵倒したりと、なりふりかまわず人を貶めようとする嫌がらせでしかなく、その偏執的な書きぶりからしても、残念ながらまともにとりあうようなものではありません。
もし書いていることをかれが本気で思い込んでいるとするならば、ネットリテラシー以前の深刻な問題があるように思われます。

いずれにしろ、ネット上での誹謗中傷、罵詈雑言、嫌がらせは許容できるものではないので、オーナーとも相談の上、今後対策を考えるとともに、いっぺんだけこの件について、ここに一筆したためさせてもらった次第です。
2014年11月20日
安藤順健


長らく親しくしていただいた兵頭 喜貴さんについて。

アートスタジオDungeonオーナーの戸野倉です。
兵頭さんはご自身のブログで来年3月から5月にかけて当地下室での撮影を要求する旨を述べていらっしゃいますが、私はオーナーとして当然あって然るべき連絡も依頼も受けておりませんし、何ら約束もしておりません。従って、兵頭さんに地下室をお貸しすることはありません。
私はアートスタジオDungeonを運営するにあたり、Dungeonの展示等の参加者、関係者、ご近所の方々に関するネット上でのプライバシーには十分注意するよう心がけております。それは兵頭さんも当初からご承知のことです。Dungeonの関係者の一人を悪意を持って晒す行為は容認することはできません。直接会って話を着ければいいだけのことなのですから。
今回の兵頭さんの信義のない行為を、また、常軌を逸した暴言を非常に悲しく残念に思っております。
2014年11月20日
戸野倉あゆみ








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記録魔 その9 終了致しました。

最終日に行われた関根さんの講義は予想していた以上にわかりやすく、90分にわたって聴衆を飽きさせませんでした。たぶん。

ほとんど数式は持ち出さず、動画やホワイトボードを使って丁寧に解説してくれ、気象の話やバタフライ効果の話などはたいへん面白く拝聴しました。
それでもやはり、カオス理論については総体として雲をつかむような印象であったのは、まるで数学の素養のない者には致し方ありません。

収穫は、講義後の質疑から、関根さんの庚申塔への興味が、数学的な関心と無縁ではないとわかったことでしょうか。
たくさんの庚申塔を記録したはてに見えてくるものがあり、その仕事はまだまだ途上にあるようです。いずれ発表されるであろう成果を鶴首して待ちたいと思います。



それにしても、関根さんの幅広い交遊関係のおかげか、会期中は連日たくさんの人と夜っぴてよく飲み、よくお喋りしました。

いわば毎晩庚申待ちをやっていたようなもので、これでは庚申塔をいくつも建立しなければならないと冗談を言っていたのですが、よく考えたら、はからずもあらかじめ「現代の庚申塔」を6基も建ててあったことに気づいたのでした。

関根さん、お疲れさまでした。
ご協力頂いた方々、ご来場頂いた皆様にもお礼申し上げます。



記録魔 その8 関根正幸の「カオス理論講座」

前にもお知らせしましたが、最終日の8月3日に、関根さんの「カオス理論講座」を開催します。

関根さんの専門は位相幾何学だと聞いたような覚えがありますが、カオス理論はその専門と密接に関わるのだそうです。
ビデオ教材を使ってわかりやすく説明する、と仰っておりました。

どれだけ理解できるかわかりませんが、ふだん関根さんが先生としてどんな感じで講義をしているのか、といったことも楽しみです。

17時から開始を予定しておりますので、みなさまぜひ足をお運びください。



記録魔 その7 蟻鱒鳶ル

蟻鱒鳶ルのコーナーは、部屋自体を蟻鱒鳶ルに見立てて、関根さんの写真を鑑賞できるようになっています。
置いてある単管パイプも鉄筋も土嚢もすべて岡さんの現場からお借りしてきました。

展示しているのは、写真ばかりではありません。
現在、蟻鱒鳶ル3階の壁の一角が庚申塔の図像で飾られています。
関根さんの写真を元に岡さんが線彫りしたもので、そのコンクリを打つのに使った型枠をそのまま地下室へ持ってきて展示しています。




桃の木の枝を手にした愛らしい猿のまわりを雄鶏と雌鳥が取り巻く図柄は、まるで楽園のようです。
埼玉県鴻巣市箕田にある庚申塔とのことで、本展覧会のフライヤーにも使われました。



岡さんのブログに関連記事がありますので、ご一読ください。
蟻鱒鳶ル型枠選手権
昨日の作業

岡さんは11月に金沢21世紀美術館で開催される建築の展覧会に参加されるそうです。
関根さんの写真が活用されることがあるかも知れません。


記録魔 その6 現代の庚申塔

イベントも無事終わったので、展示作品について簡単にご紹介していこうかと思います。

庚申塔コーナーでは、関根さんの知り合いの現代美術家6名に「現代の庚申塔」というテーマで作品を制作してもらいました。

自由に作ってください、とお願いしたら、みなさんほんとに無手勝流に自由に作ってくれました。どの作品も一見とても庚申塔とは思えない形ながら、庚申塔のエッセンスをしっかりと汲み取っているのはさすがです。


今井紀彰「アスファルト道祖神」
現代のアーティストに庚申塔を作ってもらおうとしたとき、かつて十円玉でできた巨大な大仏の足を地下室に展示したことのある今井さんが頭に浮かんだのは自然なことでした。
アスファルトになった現代の往来に鎮座しているのは自動販売機である、というアイロニカルな解釈はなるほど腑に落ちます。

数ヶ月前に不慮の事故で大怪我を負った今井さんは、現在もリハビリのために入院中で、今回は無理を言って参加してもらいました。一日も早い回復を祈っております。



黒須信雄「虚裔(うつろのちすじ)による庚申的構成」
黒須さんは画家ですが、近年は木彫において新境地を開いています。
手に持てるぐらいの大きさの白木を彫って独特の「神像」を制作しており、現代の庚申塔を委嘱するにあたって、やはりすぐに頭に浮かんだアーティストでした。
どろどろとした坩堝の中身が固まりかけているかのようなフォルムは端的に美しく、混沌から秩序が生まれかけているようにも見えます。
それらが載っている六角形の台座は、60日に1度訪れる庚申の日に対応しているそうです。



タカユキオバナ×栃木美保「この道はいつか来た道」
入口で出迎えたキューピー人形が地下室の奥まで来場者を導いてくれます。
青面金剛像の体つきがなで肩で丸みを帯びた幼体である、というところからオバナさんはキューピー人形を着想したそうです。その人形が乗っている麻の帯を担当したのが栃木美保さん。
この帯の道は産道であると同時に、音の道でもあるそうです。来場者は希望すれば、任意の一音を選んで十六角形の紙に書き込み、帯の間に差し込むことができます。こうして展覧会の会期が終わるときには、一綴りの詩ができあがるのです。

オバナさんの仕事については、「現代詩手帖」の7月号に、詩人で足利市立美術館の学芸員である江尻潔さんがわかりやすく解説してくれています。


武田海「兎頭(ととう)」
そもそもこの展覧会を思い立った切っかけが海さんでした。
いつだったか、現代のアーティストに庚申塔を作らせるとしたら誰かと関根さんに訊ねたところ、海さんの名前を挙げたのでした。昨年の個展で発表した阿修羅/サロメ像が、青面金剛像に似ているというのです。そんな話をしたあたりから関根展が一気に具体化していったのでした。

今回の展示の中でとりわけ目立つこの作品は、正面から見ると巨大な男根ですが、裏にまわると兎、というダブルイメージになっています。作家自ら書いたキャプションによれば、ファルス中心主義を脱構築している、といったところでしょうか。


武盾一郎「線譜 庚申塔」
実際の庚申塔に刻まれた文字を、写真からトレースしてカリグラフィーを描き、さらにそれをポンジに印刷して幕に仕立てています。下の写真がその原画。
初めて地下室に来る人はたいがい道に迷うのですが、何人かの人がこの幕のおかげで遠目にすぐわかった、と言っておりました。この展覧会のメルクマール的な作品です。

その武さんが山根康弘さんとの対談形式で、メルマガの「デジタルクリエイターズ」に今回の展覧会評を書いてくれています。さすがに関根さんとは旧知の仲だけあって、その仕事や展覧会のコンセプトを的確に読み取ってくれています。
http://archive.mag2.com/0000005757/20140725120000000.html



戸野倉あゆみ「三尸の虫を食べる眠らない魚」
戸野倉さんはアートスタジオDunjeonのオーナーでもあります。
天と地の間で泳ぐ針金でできたモビールの魚たちは、タイトル通り三尸虫を食べてくれるのでしょう。
三尸とは庚申の日に人の体から抜け出し、その人の罪を天帝に告げ口するという虫です。告げ口されないようにその日には夜通し眠らず庚申待ちを行うようになり、その庚申待ちの記念に建てられたのが庚申塔なのです。




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