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地下室ブログ

板橋にある地下スペース「アートスタジオDungeon」で開催する展覧会やイベントの情報を発信します。

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[地下の住人]NORI写真展

今年4月に地下室で撮影したNORIさんの写真展が14日から始まります。

NORIさんは音楽関係の撮影が多いようですが、最近の植物を被写体にした作品も印象的でした。
個展などでは、NORIさんは毎回違った趣向を試みているように見受けられ、今回は物語性のある写真になりそうです。地下室に幽閉された2人の青年の、ちょっとSFっぽいストーリー。
撮った写真をその撮影場所で展示するというのも、どんな感じになるか楽しみです。

モデルとなった2人のバンド mikey のアコースティックライブもあります。
昨年NANJO HOUSEなどで発表した【CIRCUS】シリーズの作品も展示され、物販もいろいろあって盛り沢山な内容になりそうです。



NORI写真展[地下の住人]

2014年11月14~24日(金・土・日・祝日)
14.15.16.21.22.23.24日(金・土・日・祝日)の7日間のみ展示します。
open 金 15:00~20:00 土日祝 13:00~20:00

mikeyアコースティックライブ
2014.11.23 START17:30 (ライブスペースへの入場は17:00からとなります)
チケットはmikey物販にて10月より販売スタート。※25名様限定(当日券多少あり)

地下の住人写真集付きチケット¥2500(写真集は当日ギャラリー物販にてお引換)

NORI PHOTO LIFE
mikey official site





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ハロウィン怪談

11月に入った地下室は上着が必要ないくらいちょうどよい気温でしたが、怪談が始まったあたりからふいに寒さが増したように感じられ、思わず用意してあった電気ストーブのスイッチを入れたのは、単にたまたま開演時間が日暮れどきにあたっていたからだったのでしょうか。



今回、生野さんが選んだ作品はSF作家による2編で、どちらも子供のいる夫婦の不和が物語のモチーフになっています。
最初は小松左京の『まめつま』(1970)。「まめつま」という不思議な語感の魔物、日本家屋、赤ん坊、老婆といった道具立てが効果的に使われ、日本的な怪談としては正統ともいえるお話。
ついで、ブラッドベリの『十月のゲーム』(1948)は、夫の妄執が地下室で開かれたハロウィンパーティにとんでもない惨劇をもたらす、といった内容。

生野さんの朗読は各作品45分ほどになり、カンテラを手に持って、時には会場を歩きまわりながら語るというスタイルは、ほとんど一人芝居といってよいくらい。
地下室の闇にカンテラや蠟燭の灯りが揺らめくなかで聴く怪談は、独特な物恐ろしさを齎しました。

朗読後には、生野さんの奥様で英米文化を専門とする簑田知佐さんとの対談。
該博な知識で、文化的な背景などから作品を解説してくれたのですが、その深読みとも言い得る分析の後では、先ほど聞いたばかりのお話がまるで違ったものに見えてきました。
生野さんの怪談ライブはこの解説とセットになることで、より面白さが増すように思いました。



それと、言及しておかなくてはならないのは、入澤明夫さんのオカリナ。
各作品の枕に生野さんの詩の朗読があり、そこで奏でられる入澤さんのオカリナが素晴らしいものでした。
言葉の間を縫うような絶妙な即興演奏で、その音色は地下室の壁に反響して、パイプオルガンのようにも聞こえました。
ぜひ地下室でリサイタルなどやってもらいたいです。



生野さんにはこれからも地下室でなにか面白い企画を考えてもらう予定です。


「新・剪燈新話」生野毅の怪談ライブ

少々寒くなって参りましたが、11月の地下室では怪談をやります。
詩人・俳人・文芸評論家の生野毅さんによる怪談ライブです。

「剪灯新話」は、中国の明代に著された怪異小説集で、三遊亭圓朝の「牡丹灯籠」のネタ元としても有名。
生野さんが「新・剪燈新話」と題した怪談ライブを始めたのは2012年からだそうで、前回8月に吉祥寺のCafé & GalerÍa PARADAで行われた怪談ライブはこんな内容でした。
ぼくも拝見させてもらいましたが、入澤明夫さんのオカリナ演奏も効果的にからんで、かなり怖かったです。これを地下室でやったらさぞや。

今回はハロウィンと地下室にちなんだ作品を選んでくれました。
初の試みということもあり、入場無料です。
でも、ライブ後の宴のために飲み物やおつまみを持参して頂けるとうれしいです。



第一部 怪談ライブ
第一話『まめつま』 (小松左京)
『日本沈没』の作者であるSFの巨匠は、ホラーの名手でもありました。
夜毎若い母親と赤ん坊を脅かす、不気味な足音と老婆の姿…。そして祖母が語り伝える「まめつま」とは、いったい何か?

第二話『十月のゲーム』 (レイ・ブラッドベリ)
「SFの詩人」が贈る、極上の恐怖譚。
憎み合う夫と妻、そして一人娘が暮らす家で催されたハロウィン・パーティ。そこで行われた或るゲームの行く末とは…?!

第二部 怪談トーク
『戸口にて異界がささやく: 日本と英米の怪奇幻想文学をめぐって』
聞き手:簑田知佐(英米文化研究)

*各話のはじめに、オカリナ伴奏による詩の朗読が 行われます。
*第一話と第二話の間、第一部と第二部の間に 十分~十五分ほどの休憩がございます。

ゲスト:入澤明夫 (ピアノ・チェレスタ・オカリナ演奏家)

日時: 2014年11月1日(土)
開場: 17時半 開演: 18時
入場料: 無料 (但し飲み物・おつまみ1品を持参のこと)



生野毅 プロフイール
早稲田大学第一文学部卒。詩人・俳人・文芸評論家。多様なジャンルを横断する批評やコラボレーションの企画に携り、朗読も積極的に行う。第一評論集『存在の飛抹』を準備中。『図書新聞』誌に『俳句クロニクル』を連載中。


本ができました。

去年、地下室にて開催した「根の国」展の冊子ができました。
アートスタジオDungeonで初めて制作した小さな本です。
展示写真と出品作家に書き下ろしてもらったテキストで構成され、根の国への旅を追体験できるようになっています。




A5サイズ/54ページ
600円(税別)


地下室で行われた展覧会やイベントを本にしてみたい、とは常々思っていたのですが、この小冊子を作ったのには他にも理由があります。

今月18日から栃木県の足利市立美術館にて「スサノオの到来 ーいのち、いかり、いのり」という展覧会が開催されています。
「縄文時代から現代にいたるおよそ5000年にわたり現れたスサノヲ的な表象をたどることによって日本人の深層に迫る」展覧会であり、こうした観点から精選された縄文土器や神像や文献資料、さらには平田篤胤、田中正造、南方熊楠、折口信夫といった人物ゆかりの品々とともに、現代のアーティストも多数取り上げられています。
そして、そのなかには、「根の国」展の出品作家である小西律さん、黒須信雄さん、タカユキオバナさん、栃木美保さんも含まれています。

根の国は、スサノヲがオホナムヂに試練と祝福と三種の神宝と「大国主神」という名を与えた場所でもあります。その意味では、「根の国」展は「スサノオの到来」展のサプリメントであるとも言えるのです。



「スサノオの到来 ーいのち、いかり、いのり」は足利市立美術館にて12月23日まで。
その後は川村記念美術館、渋谷区立松濤美術館、山寺芭蕉記念館、北海道立函館美術館などに巡回する予定です。

小冊子ご希望の方は、asdungeon@gmail.com までご連絡ください。


ロゴ

アートスタジオDungeonのロゴができました。



地下へと通じる扉と階段をあしらった意匠は、KatDesignの加藤直子さんによるものです。
シンプルでありながら地下室のイメージを見事に体現していて、大変気に入っております。

また、アートスタジオDungeonでは現在、本を制作中。
その第一弾は、昨年の9月に開催した「根の国」展の冊子です。
ようやく編集作業も終わり、近日中にご披露できると思います。どうぞお楽しみに。


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