去年、地下室にて開催した
「根の国」展の冊子ができました。
アートスタジオDungeonで初めて制作した小さな本です。
展示写真と出品作家に書き下ろしてもらったテキストで構成され、根の国への旅を追体験できるようになっています。
A5サイズ/54ページ
600円(税別)
地下室で行われた展覧会やイベントを本にしてみたい、とは常々思っていたのですが、この小冊子を作ったのには他にも理由があります。
今月18日から栃木県の足利市立美術館にて「スサノオの到来 ーいのち、いかり、いのり」という展覧会が開催されています。
「縄文時代から現代にいたるおよそ5000年にわたり現れたスサノヲ的な表象をたどることによって日本人の深層に迫る」展覧会であり、こうした観点から精選された縄文土器や神像や文献資料、さらには平田篤胤、田中正造、南方熊楠、折口信夫といった人物ゆかりの品々とともに、現代のアーティストも多数取り上げられています。
そして、そのなかには、「根の国」展の出品作家である小西律さん、黒須信雄さん、タカユキオバナさん、栃木美保さんも含まれています。
根の国は、スサノヲがオホナムヂに試練と祝福と三種の神宝と「大国主神」という名を与えた場所でもあります。その意味では、「根の国」展は「スサノオの到来」展のサプリメントであるとも言えるのです。
「スサノオの到来 ーいのち、いかり、いのり」は
足利市立美術館にて12月23日まで。
その後は川村記念美術館、渋谷区立松濤美術館、山寺芭蕉記念館、北海道立函館美術館などに巡回する予定です。
小冊子ご希望の方は、asdungeon@gmail.com までご連絡ください。
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