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地下室ブログ

板橋にある地下スペース「アートスタジオDungeon」で開催する展覧会やイベントの情報を発信します。

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「 根の国 」展

久しぶりに地下室で現代美術の展覧会を開催します。

「根の国」とは、日本の神話に登場する異界のこと。
記紀では「根之堅州國」「底根國」などとも書かれ、死者たちの霊が行く「黄泉の国」と同一視されたり、須佐之男命が住む場所とされたりしています。

「根の国」展では、地下室をこの多義的で濃密な神話的世界に見立てています。

参加してくれたのは、足利市立美術館という特異な磁場を媒介として知り合うことのできた9名のアーティスト。現代美術作家ばかりでなく、美術館学芸員、詩人、民俗学者といった多彩な顔ぶれが集まっています。

実は、来年の秋より、スサノヲ展という大胆かつ野心的な展覧会が開催されます。
縄文から現代に至るまでの日本文化を「スサノヲ的なるもの」というコンセプトで読み直すという壮大な射程を持った企画で、足利市立美術館を皮切りに全国各地の美術館へ巡回が予定されています。

そして、今回の出品者には、このスサノヲ展の企画者や作品を委嘱された作家が多く含まれています。
言うなれば、「根の国」展は、来たるべきスサノヲ展の露払い = プレイベントといった性格も帯びているのです。




2013年9月14日(土) - 23日(月)
12:00 - 19:00 土日祝のみ Open

14日(土) 19:00 - レセプションパーティー
22日(日) 14:00 - 16:00
       出品作家によるトークイベント
       江尻潔による岩笛の演奏と詩の朗読

[出品作家]
江尻潔
川島健二
川田夏子
黒須信雄
古西律
篠原誠司
タカユキオバナ
栃木美保
山田稔


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木村哲雄「LOVE CITY EXPRESS 2013」

ここ数日、地下室に即席の録音スタジオを設えて、木村哲雄さんのアニメーション作品のアフレコ作業をしておりました。

画家である木村哲雄さんが制作するヘタウマ調のフラッシュアニメは定評があり、今年森美術館で開催された会田誠展にも協力しています。

制作中の作品「LOVE CITY EXPRESS 2013」は、9月10日からThe Artcomplex Center of Tokyoで始まる個展にて発表される予定で、友人たちが声優として参加したり、楽曲を提供してくれていますが、この調子だとどうやらオープニングには間に合わず、14日のパーティーで公開されることになりそうです。

哲雄さん、次回はもっと早く言ってください。


右はmomoちゃん。


右の、かぶいているのが北大路翼さん。手前は木村哲雄さん。


木村哲雄「LOVE CITY EXPRESS 2013」
2013年9月10日 - 9月15日
The Artcomplex Center of Tokyo

木村哲雄のアニメ作品はこちらでご覧になれます。
「日本の穴」
「LOVE CITY 2012」予告編
「Love City 2013 "MEMORIES"」

《ファミっ子大聖堂》7日目 COLLOL/長谷川ふな蔵

いよいよ最終日。
ゲストは東京ディスティニーランドさんも所属している劇団COLLOL。
そして、時おりディスティニーさんの音響を担当してくれている長谷川ふな蔵さんとこの日かぎり結成されたデュオ「闇のリベルタンゴ」。

COLLOLのお芝居には、どうやら物語といったものは存在せず、5人の出演者に役柄というものもなく、始まりや終わりを設定する必然性すらないようです。

役者たちが地下室内をあちこち歩きまわりながら、あらかじめ台本に書かれた台詞を呟き続けます。それは演劇に関する警句めいたものだったり、花火や仕事の話といった卑近な話題だったりします。そして、それぞれが単にモノローグをしているのではなく、ひとりの呟きが他の俳優へ連鎖していったり、アドリブとおぼしき台詞が混じったり、ときには対話らしきものが発生したりして、そのやりとりの妙におもしろさがありました。

こうしたスタイルの芝居をするCOLLOLに、東京ディスティニーランドさんがまがりなりにも劇団員として所属しているのは不思議に思いますが、あるいは予定調和をかき乱すノイズ的な役割を担っているのかもしれません。



この一週間、東京ディスティニーランドさんの一人芝居を観てきて、事前に決め込まない臨機応変ぶりがとりわけ印象に残りました。
即興とかアドリブとかいった話とも微妙に違う、開き直りとも言い換えられるようなスタンスが、試行錯誤の末に独自のスタイルにまでなっている感じ。

今回でいえば、一週間のうちに同じ演目が3度リクエストされ、3度とも巧みにヴァリエーションを変えて演じてみせたあたり、そんな東京ディスティニーランドさんの面目躍如といったところでした。

ゲスト出演者はみな一癖も二癖もある方達ばかりで、7日間堪能させてもらいました。
ぜひまた地下室でやってもらいたいですね。


長谷川ふな蔵さんとの「闇のリベルタンゴ」。


全日にわたってサポートしてくれた、すまきゅーさん。
ありがとうございました。

《ファミっ子大聖堂》6日目 猫道/LADY LILY

土、日の2日間は午後2時から10時までの8時間公演。この夜の地下室は観客で満席となった。
最初のリクエストは『カッター~夜の学校にクトゥルフの呼び声~』。昨日に続き今回3回目の上演となる。観客も連日の猛暑に耐えかね、怪談を好むらしい。“3回目ともなったら好き放題に演じてやる!”と臨んだ東京ディスティニーの演技は2時間半に及んだ。今回はクトゥルフが登場すらせず、代わりに現れた“心の闇”と対峙するも、主人公は前回同様やはり友達になってしまう。こうなると4回目の上演が楽しみである。

その他、『行方不明者世界一周』『流刑地より愛を込めて~酒井のり子覚醒剤事件の真相~』等を上演。
また、『眠りの森のアンドローラ』から『マッチ売り少女』に続き『走れメロス』の3作連続という離れ業も披露。『走れメロス』の終盤以外すべてパントマイムで演じるという、声を出さず喉を労わるための演目とのこと。



今夜最初のゲストは、「猫道」。
イベントの企画進行・脚本・演出・音響プラン・パフォーマーなど様々な顔を持つ「猫道」さん。この夜は『大蛇を下さい』『石棺and the CITY』など、現実と想像が不可思議に絡み合う独特な歌詩のラップ曲を、抜群の滑舌で披露してくれた。小道具としてソフトクリームを仕込んでおく『溶け始める時間を食べる』の芸の細かさや、良く通る声、軽快なMCは役者経験の賜物であろうか。また、ラストの曲『海底渋谷区』は「第18回学生CGコンテスト・Campus Genius Award」で審査員賞を受賞した村上英恵監督作品「ぼくが行方不明」の主題歌である。東京ディスティニーが出演しているというこの映画是非観てみたい。



2人目のゲストは「LADY LILY」。
美大卒のアーティストで舞妓さん経験もあるという「LADY LILY」さんは、人形のようにキュートで小柄な女性。バレエを基礎に、即興で繰り広げられる操り人形のようなのパフォーマンスは、かわいいながらも何処か破滅的な香りがする。
途中で乱入してきた東京ディスティニーとの競演は、リカちゃん人形とゴシックなビスクドールが戯れているかの様で、東京ディスティニーの既に十分倒錯的な世界に、更に新たな倒錯的刺激を持ち込むこととなった。



(アートスタジオDungeon オーナー・戸野倉あゆみ)


《ファミっ子大聖堂》5日目 ひびやん

猛暑です。
炎天にさらされた地上にくらべればいくらか涼しいはずですが、湿気とパフォーマーの熱気と、おまけにロウソクを30本も点けちゃったりしているので、地下室はちょっとしたサウナ状態になっています。

とはいえその高い湿度も悪いことばかりではなく、イベント後半に突入して些か涸れ気味の東京ディスティニーランドの声は、地下室に入ればたちどころに潤いを取り戻すようです。

本日のゲストは、ひびやんさん。


役者でもなんでもなく、といって完全に素人とも言い難く、本来は芝居やイベントの企画をしたりする裏方の人です。
なぜそんな人をゲスト出演者として招いたのか、最初話を聞いたとき、解せないところもありましたが、当日初めてご本人と対面して、たちまち納得がいきました。

その頼りない、ほんわかとしたキャラクターをうまく伝える自信がないので、ご存じない方はUstreamに残された記録映像をぜひご覧ください。
ひびやんさんを相手役に抜擢した東京ディスティニーランドさんの炯眼には感服いたしました。

で、そんな二人のお芝居ですが、東京ディスティニーランドさんは事前にひびやんさんに台本を見せなかったらしく、無茶ぶりされたり放置されたりして困っているひびやんさんを、みんなで観て楽しむという極めて嗜虐的な舞台となっておりました。





(撮影すまきゅーさん)

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