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地下室ブログ

板橋にある地下スペース「アートスタジオDungeon」で開催する展覧会やイベントの情報を発信します。

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展示作品(インスタレーション篇)

今井紀彰さんの個展も会期半ばを過ぎました。
なにかと常道を外れたところのある展覧会で、なによりまず会期中に制作された新作がどんどん投入されて展示が日々変容していっています。最初の方に観に来てくれた方はもういっぺんいらしてもいいのではないかと思うくらいです。

これからどう変わっていくかわからないので、現時点で展示している作品を順次ご紹介していこうかと思います。


■「入院/儀式」
今井さんの身体を正確に象った人型を、ソフビ製のヒーローたちが囲繞するように並んでいます。
転落事故による入院中、怪我の治療に携わったり、お世話になった人を数えると、延べ百人くらいになるのだそうで、この作品はそんな多くの人に助けられ、支えられた入院生活を表象しています。
そう思ってみると、円谷産や東映産のヒーローたちがなんだかとても頼もしく見えてきます。とくに怪我のひどかった辺りにたくさん人形が集まっているのも納得。
愉快だったのは、近所に住む男の子がこの作品を観て、ぽっかり空いた人型の部分に寝てみたいと言い出したこと。望みを叶えてあげたら、よほど寝心地がよかったのか、お礼に自分の人形コレクションから十体ばかり提供してくれました。


 


■「私の巣」
今井さんはこの作品について語るとき、よく藁の話をします。
米や麦を収穫した後に残る茎を乾燥させ、屋根を葺いたり草履にしたりと無駄なく利用される藁。この藁のような汎用性のある余剰物を現代において探してみると何があるだろうか。そう考えたときに思い至ったのが傘だったそうです。
雨のときは重宝する傘も、雨が上がるや置き忘れたり捨てられたりして、処分に困るほど大量に余っています。そんな忘れ物の傘を活用して作ったのがこのシェルターというわけです。
傘のシェルターはこれまでに屋内野外を問わずいくつも作っており、今回の地下室版は今までで最も小さいそうで、このサイズはホームレスの住居として段ボールより相応しいのではないか、とのこと。
色とりどりの傘でできたドームは見た目にも鮮やかで、中に入ると外光が透けてよりいっそう奇麗です。



※印のついた写真以外は、すべて関根正幸さんの撮影です。



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