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◾️アレクサンダー・ジグマン Alexander Sigman米国の作曲家アレックスさんは、コラボ相手を変えて3回登場。
デンマークのSam Sernavskiさんの無声映画に音楽をつけたり、デイブさん、アキレスさんとセッションしたり。
◾️デイブ・マクマホン Dave Mcmahonフィードバック系ギターノイズ。PA以外にアンプを3台も使ってましたが、地下室はこれくらいの爆音はへいちゃらです。
◾️アキレス・ハッジス Aquiles Hadjisジャンクのギターやエフェクターをひたすら積み上げたり崩したりしながら音を出す、しっちゃかめっちゃかでお茶目なパフォーマンス。
◾️ジャック・マクレーン Jack Mclean地下室の床に倒れたジャックさんは、横たわったまま化粧をし、自分の作品まで這っていって、おもむろに火をつけたのでした。
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◾️権瓶千尋 Chihiro Gompei 「Liminal」という言葉に絡めながら自作を解説。とても明晰なお話で得心しましたが、権瓶さんの作品はそれ以上に饒舌でした。
◾️Nakajima Kantaleaux耳に心地よいアンビエントノイズ。換気扇の音などをサンプリングしたそうです。
◾️アリス・ジェイコブス Alice Jacobs日本滞在中のイギリス人パフォーマーのアリスさんは、ワンピースにハイヒールという格好で、塩の入った土嚢袋をえんえん天井にこすりつけていました。
◾️湯川静 & Murderous Inc. Shizuka Yukawa & Murderous Inc.昔の記録映画をMurderous Inc.さんが3,000回エンコードして劣化させた映像に、Google翻訳させたカフカのテキストの朗読音声などを素材にして、湯川さんがライブで演奏。
◾️舩橋陽 & Trio in Quartet Solo Yow Funahashi & Trio in Quartet Soloこのコンビは地下室では二回目になります。舩橋さんのサックスと謎の音響発生器による奇態なデュオ。
◾️サム・ストッカー & 池田哲 & ジェイミ・ハンフリーズ Sam Stocker & Satoshi Ikeda & Jaime Humphreysこちらも息の合った定番のコンビ。サムが朗読する物語に、つかず離れず即妙な池田さんのギター。そして二人の演奏にジェイミさんが加わってステンシルの作品を制作し始め、そのチョークを削る音もマイクで拾っていました。
◾️bikiブログラミングされたコンピュータからの音声指示に従うbikiさん。「5歩歩け」と命じられたら障害物があっても5歩歩かねばならず、「写真を撮れ」と言われたら観客は写真を撮ります。暴力的な要素をちらつかせた秩序紊乱的なそのパフォーマンスは、コンセプトもわかりやすくて興味深いものでしたが、勢い余って展示していた作品を壊してしまったのでした。
このアクシデントは観念的なアートが現実社会の許容範囲を踏み越え、はからずもその境界線を露呈させたとも見え、なかなか考えさせられました。
なんにせよ作品を壊してしまった作家さんには大変申し訳ないことをしました。
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