長かった酷暑もようやく去り、秋の気配が感じられるようになりました。
10月の地下室では、河田政樹さんの個展を開催致します。
河田さんはペインティングや写真や音、ときには鉢植えやベンチなど、いろいろなメディアを用いたインスタレーションで知られる作家です。
美術館やギャラリーという空間に、独特な手つきで、美術と美術ならざるものとの境界を動揺させるような環境をつくりだします。
河田さんのその独特な手つきを一言で言うとすれば、「慎ましやか」となるでしょうか。
とにかく余計なことはやらない、という印象。
それがよくわかるのは、今回の作家自身がデザインしたDMです。
必要最低限の情報しか記載せず、ヴィジュアルすら削られて、両面が宛名面になっています。
表裏それぞれでタイトルを変えているのが、ちょっとレコードみたいでおもしろい。
本展では、どうやら映像を使うようですが、地下室のようなクセの強い空間を、河田さんがどのようにアレンジするのか、とても興味があります。
河田政樹「真昼の夢」「事と次第」■会期:2018年10月12日(金)– 14日(日)
19日(金)– 21日(日)
■時間:13:00 – 19:00
【略歴】
1973 東京都生まれ
1999 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域修了
主な展覧会
2018 「加藤学×河田政樹 Vol.2」(藍画廊/東京)
2013 「子育てと美術」(藍画廊/東京)
2012 「実生の庭」(GALLERY CAPTION/岐阜)
2012 「ファン・デ・ナゴヤ美術展2012 緘黙する景色」(名古屋市民ギャラリー矢田/愛知)
2011 「誰かの鳴らす音」(ゲルオルタナ/東京)
2011 「Kontrapunct」(GALLERY CAPTION/岐阜)
2010 「建築家 白井晟一 精神と空間」(群馬県立近代美術館/群馬)
2010 「background」(藍画廊/東京)
2009 「よりみち・プロジェクト - いつものドアをあける」(GALLERTY CAPTION、psnd、他/岐阜)
2008 「つきかげ」(GALLERY CAPTION/岐阜)
2007 「ニュー・ビジョン・サイタマ III」(埼玉県立近代美術館/埼玉)
河田政樹HP PR