物を叩く。こする。声帯を震わせる。
すると物理的に音が発生するわけですが、それで面白い音が出るのならば、なんでも使うし、なんでもやる。おそらくそう考えているのが今回のイベントに出演してくれた方々です。
いわゆるノイズ音楽にも、エレクトロニクスやPCを取り込みながら培ってきた短からぬ歴史があり、皆さんその蓄積を消化した上で、さらに創意工夫を加え、それぞれユニークなスタイルを作り上げています。
ここではコンピュータもギターもドラム缶も鉄筋も等価であり、清々しさすら感じるほどに奔放不覊。
二日間浴びるほど拝聴させてもらって、度肝を抜かれるとともに、いろんな人がいるもんだなあ、と素朴な感慨をおぼえました。これもバリエーションとバランスを考慮した當間さんのプログラムに因るところが大きいと思われ、とても刺激を受けました。
それにしても、これだけやってご近所からまったく苦情のでなかったのがすごい。
◾️小川直人モジュラーシンセとボイスによるシンプルなスタイル。
ボイスパフォーマンスはハードコアなのに、ひたすらぼやき続けるMCが魅力的でした。
◾️neinen × P.R.Dインダストリアルの王道みたいなドラム缶やグラインダーの実演までしてくれて感無量。
◾️pot-pourri オーソドックスなバンドスタイルですが、地下室にドラムのフルセットが入ったのは初めてかもしれません。
◾️PUNSUCA能書きは必要ありません。文句なく楽しかったです。
◾️當間健一郎當間さんのソロで初日を締めました。
◾️gloptin爆音度とインパクトでは今回一番。狂気を感じました。
◾️miura motomuモジュラーシンセと同期したレーザー照明が格好いい、洗練されたミニマリズム。
◾️北大路翼 × 神尾良憲このコンビは6年前の
「SM俳句」以来。
北大路さんが来るや板橋が瞬時に歌舞伎町になってしまいます。
◾️physis最近の當間さんのたぶんメインのユニット。
◾️MDMA咲良あぽろさん、小田将大さん、それに當間さんという気心知れたメンバーで大トリを務めました。
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