これもお竹輪様の霊験か、前日からの激しい雨は午前中でぴたりと止み、絶好のセレモニー日和となりました。
この日、二つの儀式が行われました。
5年ぶりに御神体をお披露目する開闢式と、その露払いとなるオープニングセレモニー。
まずオープニングセレモニーは、地下室の上階にあるアパートのベランダで行われ、それを拝観者は建物の向かいの釣り堀公園から見物することに。
※
※
※
※
還暦にふさわしい赤い法被を着た後藤さんが2階の窓から姿を現し、「最低15分は持たせてください」というこちらの無茶な要求に応えるべく、鉦と幟旗とカメラという小道具を駆使して渾身のパフォーマンスを披露してくれました。
※
※
でも公園の管理人さんや釣り人たちはあまり興味のないご様子。
こちらは伝説を目撃した物好きな方々。(後藤さん撮影)
続いて開闢式。
拝観者は地下室で固定カメラの映像を通して、ご開帳の盛儀を見守ります。
※※
※※
地下室の金庫に5年間納められていた(という設定の)お竹輪様のミイラを取り出して、粛々と2階のアパートの一室に設えられた拝殿に移し、典儀は無事完了。
※※
皆さん拝殿へお参りに行きます。
※※
生活臭漂う四畳半の和室に壮麗な祭壇。
この聖と俗の表裏一体感。
30年の歳月を閲したお竹輪様のミイラは、より一層迫力と尊さを増しておりました。
最終日には結願式が行われ、御神体は再び金庫に納められました。
5年後となる次のご開帳について尋ねられると、後藤さんは聞こえないふりをしたり、言葉を濁したりしていました。
(※は小川周佑さんの撮影、※※は関根正幸さんの撮影です)
PR