藤井マリさんと本田ヨシ子さんによる連続公演のファイナルです。
ゲストはパーカッショニストの清水博志さん。
これまで2回の実験=試行錯誤を経てたどり着いたのは、ケレン味のないきわめてシンプルなスタイルでした。
装置としては、境界線なのか結界なのか動線なのか、床に一本の赤いラインが引かれ、それと垂直に交差するように青いラインが天井に引かれているだけ。
そこで踊りと声と音とが伯仲しながら絡みあい、互いに相手をけしかけ、鼓舞し、応答し、共振するというスリリングな即興の醍醐味を味わうことができました。
3回やることで見えてくるものが何かとあって、連続公演という初めての試みをたいへん興味深く拝見させていただきました。
(撮影:関根正幸)
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