■「Speedball」落ちているのか飛んでいるのか、浮遊しているようにも見える不思議な感覚がおもしろい、レキシを被写体にした写真シリーズ。
自身の自宅3階からの落下体験が重ね合わされているようです。
これを観て、ロバート・ロンゴの「men in the cities」をふと思い出しました。あれの猫版といったら、ちと強引に過ぎますか。
タイトルはとあるスラングに因んでいますが、あたかもレキシがカートゥーンの猫のように、毬のように飛び跳ねている感じがあって秀逸。
■「レキシ」なんでもありの地下室でも、さすがに動物を展示したのは初めてです。
でも、本当は展示しているわけではなく、今井さんが会期中も片時もレキシと離れたくなくて、いっそのこと会場に大きなケージを作ってしまった、というだけだったりします。
壁面には、拾ってから最近までのレキシのスナップ写真も沢山貼り出されています。
世に猫好きのアーティストはたくさんあれど、その偏愛ぶりをかくまで愚直にさらけ出している例も珍しいのではないでしょうか。
あるいはレキシは、今井さんの退院後の生活/人生を象徴する存在なのかも知れません。
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