来月23日から、今井紀彰展「ネコ、世界、2度目の俺」を開催致します。
地下室ではこれまでグループ展や二人展はありましたが、現代美術家の本格的な個展というのは初めてかも知れません。
今井さんとしても個展は随分久しぶりのことで、まとまった展覧会では2008年の川崎市岡本太郎美術館での「TARO賞の作家展」以来ではないかと思います。
今井さんは一昨年の4月、自宅3階の窓から転落し、両足、右手、仙骨、尾てい骨、第一腰椎を骨折する大怪我を負いました。そして、1年近い入院とリハビリを経て、今では自分の足で歩けるまでになりました。
事故当初の状態を思えば、再び垂直に立って歩く姿を拝めるようになるなんて夢のようです。まして展覧会をできるようになるとは、感慨もひとしお。
どんな展覧会になるのか、写真のコラージュがメインになるという以外に詳細はまだわかりませんが、タイトルには3つのモチーフが含まれています。
世界と、九死に一生を得て復活した自分と、猫の「レキシ」。
フライヤーに使われているのが、今井さんの飼っているレキシです。
横浜の歴史博物館の公園で拾ったため、その名がついたそうです。
考えてみれば、これまで今井さんは訪れた土地とその場所を象徴する生き物に触発されて制作してきました。モーリシャスのドードー鳥、熊野の八咫烏、アボリジニーのバッタ、香港の龍などなど。
最近は猫のレキシが今井さんにいろいろなインスピレーションを与えているようで、どんな作品に結実するのか楽しみです。
初日には、今回の展覧会に企画段階からご協力いただいた足利市立美術館学芸員の篠原誠司さんとの対談を予定しております。
今井紀彰展「ネコ、世界、2度目の俺」2016年4月23日(土)ー 5月15日(日)
Open 13:00-19:00 土日のみ
4/23(土)
15:00 篠原誠司さんとの対談
16:00 オープニングパーティ
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