昨年12月に開催した「ポエトリー・イン・ダンジョン」の2回目をやります。
題して「にぎやかな日陰」。北大路翼さんがつけてくれました。
前回は、詩人といろいろなアーティストにコラボレーションしてもらいましたが、今年はもうちょっと別の角度からアプローチしたいと考え、「詩のことばと複数性、集団、コミュニティ」といったようなテーマで、それぞれ独立した3つのイベントを予定しています。
12月8日は、現代美術家の崔誠圭さんをはじめとする在日コリアンの方々によるパフォーマンス「思いを祀る」。
「제사(チェサ)」というものを崔さんから聞いて初めて知りました。日本語で言うと「法事」でしょうか。故人の命日や旧正月やお盆などに、先祖を思って家族、親戚が集まり、祭壇にたくさんの料理をお供えし、みなで飲食するのだそうです。
本格的なチェサはもう朝鮮半島では行われておらず、在日の人たちによって今も重要なセレモニーとして残っている、との話を伺いました。
このチェサを再現し、飲んだり食べたりしながら、さまざまな言葉を召喚するパフォーマンスが繰り広げられます。
現在決まっている参加者は、崔誠圭さん、朴成徳さん、李龍午さん、鄭柚奈さん、雪花さんなど。
12月14日は、去年ラップを披露してくれた永澤康太さん率いる「ながさわ合唱団」。
「ながさわ合唱団」は永澤さんが作った合唱曲をアカペラで歌う詩人たちの集団です。活動歴はわりと長く、これまで色々な詩人が参加しているようですが、山田亮太さん、関口文子さん、カニエ・ナハさんがほぼ固定メンバーとのこと。
今回は合唱だけではないようで、気鋭の演出家であるカゲヤマ気象台さんがゲストとして、映像作品で参加されます。
12月15日は、「歌舞伎町俳句一家・屍派」。
最近テレビなどにもよく取り上げられているのでご存知の方も多いかと思いますが、歌舞伎町の魔窟のような場所で、北大路翼さんを中心に、世のはみ出し者やはぐれ者たちが集まって、句会が営まれています。
その成果は『新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」 アウトロー俳句』(河出書房新社)という句集にまとめられ、読むことができます。つい先日も屍派の吟行に同道させてもらい、思いのほか俳句に真摯に取り組んでいるのを見て、新宿の一隅でもう何年もこうして詩の言葉が紡ぎ出されていることに、感嘆を新たにした次第。
イベントでは、絶叫俳句や、北大路さんがボーカルをつとめるバンド「すかっとろう」のライブなどが行われるとのこと。今月は北大路さんの半自伝的エッセイ『廃人』(春陽堂書店)が刊行され、屍派の忘年会も兼ねて大層にぎやかになりそうです。
まだ日にちだけで時間や内容などが未定のイベントもあり、詳細決まり次第お知らせ致します。
■ながさわ合唱団 公演
『これからのことばたちへ』
【日時】
12月14日(土)
開場19:00 開演19:30
【出演】
カゲヤマ気象台(guest)
ながさわ合唱団(山田亮太、関口文子、カニエ・ナハ、永澤康太)
【入場料】
1500円(1drink付) ※定員25名
■「歌舞伎町俳句一家・屍派」
【日時】
12月15日(日)
開演17:00
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